クラシックギターとは

クラシックギターをご存じない方もいらっしゃるかもしれません。そういう方は、ク ラシックギター曲の紹介で、いくつか代表的な曲を動画 (YouTube)などで紹介しておりますので、是非ご覧ください。

エレキギターとはちがい電気的に音を増幅させたり歪ませたりせず、弦の振動で木製の本体を共振させ音を出します。また鉄弦を用いる フォークギターの金属的な音色と異なり、ナイロン製の弦を用いるクラシックギターは、より甘くやさしい音を奏でます。またクラシック ギターは、ピックを使わずに指で弦を弾くので、奏者の弾き方の違いがよりダイレクトに音色の変化につながる表現力豊かな楽器です。

ギターは1つの楽器が同時に複数音を出すことができ、一人でメロディーと伴奏を一緒に弾くような独奏に向いています。独奏ならば、 大学を卒業した後でも、自分の都合のよい時間にじっくり取り組んでいくことができます。同様に独奏に向いた楽器としてピアノなどがあ りますが、ギターは部屋においてもそれ程場所をとることもなく、気軽に持ち運ぶこともでき、趣味としてやるには都合のいい楽器です。

もちろん複数人でギターを持ち寄り重奏、合奏するという楽しみ方もあります。

スペインに深い縁があることから、別名をスパニッシュギターともいいます。

クラシックギター曲の紹介

百聞は一見に如かず。下に紹介した動画をいくつかご覧になってみて下さい。情熱的なパッセージから心休まるメロディーまで、ここで は数あるクラシックギター曲のうち、いくつかをYouTubeから紹介します。どれもプロのクラシックギター奏者による演奏です。

とてもおしゃれな曲で、技巧的な見せ場（聴かせ場）が多く、難しいながらも弾いていて楽しくなる曲です。

『Tango en Skai』という曲名は『まがいもののタンゴ』というような自嘲的な意味で名付けられています。奏者はこの曲の作曲者であるRoland Dyens（ローラン・ディアンス）です。

また、トヨタのCMで女性プロクラシックギター奏者、村治佳織がこの曲を弾いたことで、日本では広く知られるようになったクラ シックギター曲でもあります。

雲が晴れて燦々と降り注ぐ太陽の光をイメージさせる清々しい曲です。この動画では作曲者本人、Andrew York（アンドリュー・ヨーク）による演奏です。

静かで自由なテンポのイントロ（『Introduction to Sunburst』）から始まり、途中（01:43）でだんだんと加速しながらSunburst本編へとなだれこんでいきます。見せ場は本編中盤（03:21）、低音の連 打音を対照に和音を伸ばす部分から、それに続く高速パッセージの連続部分で、涼しい顔で弾いてます が、この曲一番の難所です。

Tango en Skai と同じく、トヨタのCMの続編で村治佳織が弾いた曲です。

知らない人が見たら、いったい何が起きているのか解らないような、中盤のトリッキーな奏法は必見です。

通常、ギターは左手でネック(柄の部分)を掴んで弦を押さえ、右手で本体中心にあるサウンドホール(穴)付近の弦を弾 いて演奏するものですが、この曲では楽譜の指示により、両手をネック付近に持ってきて、両手共々、弦を押さえたり、弾いたりを交互に繰り返して演 奏しています。

Sunburstの作曲者であるAndrew Yorkが、Sunburstと対になる曲を、とのリクエストに応じて作った曲です。曲名である「Moontan」とは、「日焼け」という意味の「suntan」をもじっ た造語で、その意味は「月焼け」と言ったところです。肌を焼く日光に対して、人の心に作用する月光の神秘的な力が感じら れる一曲 です。

奏者は若手日本人ギタリストの一人である木村大です。この動画では、TV用に原曲を一部カットしている模様です。

こちらも最初の2曲と同じくCM音楽として採用された曲です。プロギター奏者John Williams（ジョン・ウィリアムス）により、映画音楽がギター向けに編曲されたものです。動画では村治佳織による演奏です。

その他、困ったときのために

クラシックギターの練習をする上で、困ったときに参考になる記事を紹介します。

ギターの弦は、クラシックギターの音質や弾き安さなどに多大な影響を及ぼします。自分のギター、自分の演奏にあった弦を見つけま しょう。次のサイトhttp://www.auranet.jp/salon/yomimono/stringに はさまざまな弦の特性がまとめられています。どの弦を張ったらよいかわからない、困ったというときは、是非参考 にしてみてください。